お知らせ

水俣病歴史考証館開館20周年

はじめに

水俣病歴史考証館は、水俣病事件を永く私たちの記憶にとどめ、水俣病の経験を出発点として、社会のあり方を考えるために設立されました。不知火海の自然と暮らし、水俣病の被害や患者の闘い、チッソ・行政による加害行為などを記録し展示しています。

概要

水俣病は、チッソ水俣工場がメチル水銀を含む排水を36年間にわたって水俣湾に流したため、不知火間沿岸で魚介類を食べ続けた人々に発生した大規模な有機水銀中毒事件です。

メチル水銀は、脳などの中枢神経を破壊するだけでなく、内臓にも影響します。濃厚汚染により、短期間に死亡した例や母親の胎内で被害を受けた胎児性水俣病、長期に汚染を受けた慢性水俣病もあります。

生き方を問い続ける水俣病

水俣病事件は、現代社会を映す鏡です。企業活動による環境破壊と多数の犠牲者の発生、生活の糧である沿岸漁業の破壊、患者に対する偏見や差別、企業城下町での市民と患者との対立、市民もまた受けた外からの差別、このような被害を生み出すことをいわば原動力としながら日本は経済発展を遂げてきたのです。さらに、政治や行政のあり方、破壊された自然を回復することの難しさ、癒されない被害者の存在、人の痛みが見えない現代社会における人間疎外など、近代文明や人間社会が抱える様々な問題をも凝縮しています。

私たちの暮らしを問いつづけ、今も動いている水俣病事件をテーマとする限り、考証館は、単なる過去の遺物の展示館ではありえません。絶えず、聞き取りやフィールドワークなどによって資料収集を行い、それを整理・研究し、そして考証館だけでなく、機関誌発行やセミナー開催、環境学習プログラムなどを通じて発信することが、総体として考証館活動なのだと考えています。

このことは、来館者にとっては、水俣病事件の記憶を刻み込んだ地域全体が本当の博物館ということです。施設としての考証館は、患者の語りを聞く、自然に直に触れる、土地の暮らしを体験する、その入り口でありたいと思っています。

 「このままでは俺たちは犬死だ」という患者の言葉があります。考証館は、被害者の犠牲を無駄にせず、水俣病が起こらないような世の中にするため、水俣病を「記録し伝える」ことを続けます。

利用案内

開館時間 午前9時〜午後5時
休館日 年末年始(12/28〜1/4)
入館料 大人 525円 (420円)
高校生 420円 (315円)
小・中学生 315円 (210円)
( )内は20人以上の団体料金

水俣市・芦北町・津奈木町・出水市・御所浦島・獅子島の方は入館無料です。

団体の方には無料で説明を行っております(要申込)。有料で1時間〜2時間の講義もしております(料金は内容に応じて応相談)

まち案内とセットでご入館の場合は割引があります。(詳しくはまち案内のページをごらん下さい)

交通案内

水俣病歴史考証館への交通


○水俣病歴史考証館は水俣病センター相思社の敷地内にあります。
○JR鹿児島線・水俣駅からタクシーで10分です。
○車の場合は国道3号線をJR水俣駅前から鹿児島方面へ5分ほど南下し、水俣病歴史考証館の道標にそって左折します。その後、道標に沿って走ってください。
○相思社周辺は道が細くなっていますので、大型バスが通行できません。大型バスでご来館される場合は途中で下車し、10分ほど歩きます。(団体の方は事前にご相談ください。)


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