相思社では、水俣病の経験を伝達するだけではなく、「地元学」にもとづく地域づくりのための実践的な研修プログラムを提供しています。 「地元学」は、水俣病の教訓に基づく、新しい地域づくりの方法として考え出されたものです。「地元学」では、地域においてそれまでマイナスと思われていた 物事をプラスと捉え直し、「ないものねだり」(行政依存)をやめて、地域に「あるもの」から地域づくりを始めます。
水俣地域づくり研修3日間モデルコース 人数:10人以内
【1日目】 水俣病および地元学について講義
◆水俣病歴史考証館見学および水俣病患者の講話
水俣病事件の歴史、公害に伴う差別・偏見、公害が地域社会に与えた打撃について学びます
◆「地元学」についての講義
◆ワーク「私の村、あなたの村」
参加者に3つのキーワードを提示して活動地域の特徴を紹介してもらいます。目的は、水俣での学習と自分の地域をつなげて考えることと、自分の立ち位置や価値観を知ることです。
【2日目】村丸ごと生活博物館でのフィールドワーク
◆「あるもの探し」を体験
「あるもの探し」で「地元学」のエッセンスを学ぶ。村人の案内で村を歩き、そこに「あるもの」をあるがままに認識し、村の特徴を再発見します。
◆昼食 村の人びとによる手作りの郷土料理を食べる
村の人びとによる手作りの郷土料理をいただきます。食は村の暮らしとつながっています。
◆村人へのインタビュー
◆共有化
「あるもの探し」を通じて発見したことを各人が付箋紙に書き出し、他の参加者と共有します。共有した内容を、村人の前で発表します
【3日目】活動の振り返り
◆ディスカッション
これまでの研修で感じたことを話し合い、考えを深め合います。