5大学をご案内♪

今週、東京大学工学部が中心になっての5大学(東京大学、筑波大学、九州大学、北九州大学、熊本大学)連携での一週間の水俣研修が始まりました。世界16カ国からの留学生が参加です。熊日新聞に掲載されていたので一緒に載せちゃいます。初日は水俣病を社会面から知りたいということで永野がコーディネート。

患者語り部、上野えい子さんと。

 

 

 

 

開講式ではそれぞれの宗教で、亡くなったすべての命に祈りを捧げます。これから学ぶことと静かに向き合う時間にもなります。

それぞれの宗教でお参りをします。

 

 

 

 

 

最初のプログラムは「初期の被害者の苦しみを知りたい」ということで、患者語り部の上野えい子さんにお話をお願いしました。現在85歳の上野さんは、公式確認から間もない頃に、お連れ合いを劇症型水俣病で亡くし、その一週間後に生まれたお子さんも三歳でなくされました。一番差別や偏見のきつかった時代を経験されています。当時明らかになっていなかった胎児性水俣病の解明のために娘さんの解剖を承諾し、切り刻まれた身体をおぶって一人帰宅したお母さんの気持ちはどんなだったのでしょう。

 

 

 

 

午後からの考証館見学では参加者は多くの実物展示(豊かな不知火海に出ていた船や当時の漁師が使用した船道具、猫実験の小屋や被害者の作った怨の旗、水銀や多くの青焼きビラ)に驚いていました。その感動を伝えてくれる人も。私自身もいつも実物展示の持つ力を感じています。

 

 

 

 

フィールドワークでは八幡残渣プールや百間排水口、親水護岸や坪谷、茂道を歩きました。短い時間でのハードなスケジュールでしたが、話している最中も、質問があちこちから矢のように飛んできます。

更に夜は旅館にて振り返りと質問の時間。内容は社会系から工学系まで幅広く、どうにか答えようと頭の方はフル回転です。宿題として持ち帰る質問もありましたが、なんとかやり終えたという感じです。案内をすると、丸裸になった気持ちになります。まだまだ知らないことや恥ずかしいこともありますが、それが成長のチャンスです!ありがとうございました♪

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