水俣病被害者の数

どうも、患者担当の永野です。熊本県と鹿児島県からここ最近の水俣病被害者手帳申請者数を聞き取ったので、アップします。

●熊本県四月末現在申請件数
35961件

●鹿児島県四月末現在申請件数
16862件

これまで何らかの補償を受けた人たちは認定や医療手帳を併せて「7万人」近くになりました。私は、当時不知火海周辺に住んでいて魚を食べた人たちは(症状の重い軽いはありますが)、みな水俣病だと考えています。その数なんと50万人。行政やチッソが被害を放置し続けた結果、多くの人が亡くなり、何らかの救済の対象になった人たちはわずか7万人です。

現地で相談を受けていてびっくりするのは、未だに水俣病の激発地である水俣市袋や百間、女島などから被害を訴える人がいること。これまで差別偏見をおそれ、声を上げられなかった人たちです。七月に救済措置申請が締め切られたあと、こういった潜在患者が症状に苦しむ可能性は十分にあります。

そして若い世代(20~30代)や対象地域外(不知火海の魚を食べているのに認められない天草や大口や人吉)の相談者。水俣病はまだ何も解決していないのです。

ついでに、一ヶ月毎の申請者数をUPします。

2010年
 5月 14061名
 6月  5897名
 7月  4631名
 8月   956名
 9月   555名
10月   523名
11月   537名
12月   566名

2011年
 1月 450名
 2月 586名
 3月 859名
 4月 376名
 5月 338名
 6月 544名
 7月 289名
 8月 386名
 9月 328名
10月 342名
11月 302名
12月 511名

2012年
1月 335名
2月 916名
3月 971名
4月 702名

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