2005ロンドン&アイルランド印象記 

遠藤邦夫

this is Ireland

(1)はじめに

 私たち(遠藤邦夫、紀恵、その子9歳)は、2005年3月14日から28日までロンドンとアイルランド旅行に行った。きっかけは2003年秋、ニューヨークに住む弁護士ロバート・ハーナンさんが水俣病研究のために水俣を訪れた。そのとき、「自分はアイルランドに家を持っているので、相思社の人がアイルランドに行くならばお貸ししてもよい」と言われたことを真に受けて、ハーナンさんとメール交換をして実現した。こんな機会でもないとアイルランドに行くことは思いつかないし、鎌田東二さんが「アイルランドと日本はユーラシア大陸の耳だ」と言っていたことが残っていた。アイルランドのケルト文化をよく知っているわけではないが、何となく日本の古神道と似ているような気がしていた。そうそうエンヤだって好きだもん。ロンドンでは都市観光、アイルランドでは田舎の暮らしを満喫するという方針で出かけた。

(2)出発前の準備

●航空券について

 全日空(https://www.ana.co.jp/asw/index.jsp?type 海外乗り継ぎ不可)ゲット早割35を選んだ。理由はその他の格安航空券と比べて、福岡−成田の料金込みであること、マイルが付く、羽田では成田までの移動が生じる、子ども料金が設定されている、そう考えると価格にほとんど差がない。大人11万円、子ども8万円くらいだった。また出発を3月14日にしたのは、3月18日から価格が高くなるからだ。
 ロンドン−ノック(アイルランド西部)の航空券は、ライアンエアーで買った。全日空のゲット早割21だとロンドン−ダブリンが11000円の追加料金で可能だが、ゲット21はゲット35と比べると3割くらい高い(ゲット21はヨーロッパ主要都市への乗り継ぎは無料)。そこでロンドン−アイルランドの安い航空会社を探したのだが、アイルランド観光省(http://www.tourismireland.jp/)のホームページにRyan airがあったのでそこから入った。

ライアンエアー

 ライアンエアーはイージージェットと並んでヨーロッパでも格安という評判で、何かとトラブルがあるとも言われているが,私たちにはそれはなかった。搭乗日間近になるとエア・リンガスより高いらしいが、50日も前だと信じられないくらい安い。ロンドンといっても、ヒースロー空港ではなくスタンステッド空港(ヒースロー空港と比べるとやや不便だ。リバプール・ストリート駅から直行スタンステッド急行で約45分大人13ポンド)だった。スタンステッド−ノック往復が3人で28000円だった。市街と空港を結んでいるスタンステッド急行は、往復が少し安いらしいが私たちは片道で買った。

●ホテル

 3月14日から3月18日のロンドン宿泊は、ホテルクラブ(http://www.hotelclub.net/)で予約した。地下鉄ベイズウオーター駅から歩いて5分のapollo hotel Londonトリプル4泊約60000円。3月25日から3月27日ロンドン宿泊は、同じくホテルクラブで予約した、グロースターロード駅から歩いて3分のホリデイーイン裏のAbcone hotel London2泊約36000円。後者が料金はやや高いが、清潔度・バス・部屋の広さ等では星二つの違いがある。ただアポロホテルの方が、授業員の対応はよかった。
 アイルランドではB&Bに一泊した。予約は前出(http://www.tourismireland.jp/)から入った。シャトルバー近くのwoodview lodge 三人で約100ユーロ。

●レンタカー

 アイルランドのノック空港でハーツレンタカーを受け取った。ハーツのホームページは(http://www.hertz-car.co.jp/)だが、ここからはいるよりRyan airのホームページから入って予約した方が、価格が2割くらい安いと思う。1週間で約28000円(アイルランドでは基本的に対人対物の保険は付いているが、自損や盗難は別途必要だったが、これが入った価格)だった。JCBカードで予約を入れていたが、「このカードは使えない」と言われた。結局はいろいろ問い合わせて使用可能になったが、ビザやマスターなどの方が無難かもしれない。返却は近くのチャールズタウンのガソリンスタンド(セルフサービスだが、あまり慣れてないと思われると手伝いにきてくれる)で満タンにして、空港のハーツスペースに駐車したが、カウンターにキーを返すと「燃料を満タンにしたか?」と聞かれ「そうした」と言うと「良い旅だったか。グッドバイ」以上で終わり。

●言葉

 私は日本の英語教育のおかげで単語だけは知っていたが、しゃべるのは片言ていどだった。まあ不便はなかったというと違うかもしれないが、自力で2週間の旅はできた。妻と娘はほぼ英語はしゃべれず。ただ和英・英和の辞書を忘れたのは少々不便をした。例えば私は、アイルランドの交通標識「YIED」が分からなかった。状況から判断して「徐行」かなと思っていたが、正しくは「待て」だった。アイルランドの主要な交差点はロータリーとなっており、ロータリーでは右から来る車が優先だった。あまり間違った判断ではなかったが、違う場面では大間違いだってあったと思う。分からない単語については辞書を引いたほうがいい。私たちのロンドン・アイルランドの経験では、私の片言の英語に親切に対応してくれたのは、割合的に考えると非白人(アフリカ系・中東系・アジア系)が多かったように思う。もちろんロンドンの白人でも親切な人はいたし、アイルランドでは誰でもが丁寧に聞いてくれた。

●荷物

 基本的に衣類は最低限(大人3セット、子ども5セット)で、小ぶりなスーツケース1個と25リットル・サブザック2個、10リットルサブザック1個、肩掛け鞄1個、ウエストポーチ2個。日本食はインスタントみそ汁1個、ロンドンに付いた頃は飲んでいたがそのうち忘れていた。薬も持っていったがほとんど使わず。エコバッグや布袋やビニール袋は、買い物やおみやげ入れやゴミ袋に重宝した。

●お金

 現金少々とトラベラーズ・チェック、およびビザカード(郵貯対応)での現金引き出しをリザーブして持っていった。結果から言うとカードが一番有利だったようだ。ドネゴール程度の小さなマチ(人口2300人)でもキャッシュ・ディスペンサーはどこでもあるし、手数料がとても安い。それに比べてトラベラーズ・チェックは、現金に交換するのに困ったし、マチ中のビューロー・エクスチェンジは手数料が高いようだ。私たちはポンド200円、ユーロ150円と思って使っていた。
 使ったお金は3月13日から3月28日の旅行で、直接旅行経費として3人で68万円だった。途中6泊はアイルランドの友人別荘に宿泊しているので、その間ホテル代はかかっていない。

●友人

 私たち旅では、坂西君のロンドンに住む友人森さん・アイルランドの別荘を貸してくれたアメリカのボブさん・ボブさんのアイルランドの友人リチャードさんに、大変お世話になった。困ったことや様々なトラブルについて、手伝ってもらったり話を聞いてもらえたことは私たちの旅を快適なものにしてくれた。
 また街角でも親切な人は多かった。不愉快な人もいるが、現場ではそれを人種差別や文化の違いに結びつけるのではなく、「そんなヤツは日本にもいるさ」とあっさりかたづけたほうがいいと思う。そして不愉快な現場はさっさと立ち去るのが賢明だ。

次へ