2001年度 活動計画

2001年5月27日 理事会
水俣病センター相思社

はじめに
1974年の水俣病センター相思社設立から27年、1989年に第2期相思社として出発してからでも12年の年月が過ぎ去った。
甘夏事件以降、「小さくて、開かれた、多くの人々に支えられる」相思社を目指してきた。その間に1995年には水俣病政府解決策が提示され未認定患者運動にひとつの区切りがつけられ、環境創造みなまた推進事業が行われるなど、相思社を取り巻く状況は激変した。また、相思社は甘夏販売とそれに関連する事業の廃止、機関誌「ごんずい」の発行、資料整理事業に力を入れるなど、大きく活動を変化させてきた。
1989年の初めには26名もの職員がいたが、甘夏事件後は半減し、その後も古くからのメンバーが退職するなど現在では臨時職員も含めて8名となっている。職員が減少しただけではなく、新旧職員の経験の差も大きく、そのことも大きな課題となっている。
財政面について言えば、1990年、91年には大きな赤字を計上し、その後はいくぶん持ち直したとはいえ、ずっと厳しい状況が続いている。
今、相思社は活動・財政の両面において新しい方向性を見いださなければならない時期に来ている。2000年度には「今後の相思社を考える検討委員会」を設置し検討を続けてきた。今理事会において検討委員会の答申が提示されることになっている。
また、1999年に設置された「湯之児活用検討委員会」の答申も今理事会に提示されることになっている。
答申が承認されれば、それをもとに今後の相思社の活動が行われるようになる。今理事会に提出される計画は幾分は答申を先取りした部分も含んではいるが、基本的には前年度までの活動実績を踏まえたものになっている。その意味で暫定的な活動計画とならざるを得ない。また、予算も暫定予算の意味合いが大きくなっている。
検討委員会の答申の先取りとして、機構図を組織図と職務分担図に分け、今までの3部制から事業部と総務部の2部制に改め、理事会と職員会議の間に調整役として従前の総務会議に代えて運営委員会を置くことにしたい。
通常、秋の理事会は中間報告的な意味合いが大きいが、今秋に限っては活動計画の大幅な変更と予算の変更をすることになるだろう。

☆事業部
[考証館・環境学習・グリーンツーリズム]
1、 考証館
相思社の役割の中での考証館の基本コンセプトと使い方を考えていく。水俣病事件に対する考証館にしかない視点を深めながら、環境学習プログラムとのリンク、展示見学だけではない使い方を検討する。

2、環境学習
今年度、地球環境基金に「水俣病事件から環境問題を学ぶための環境教育プログラム実践」で助成申請をしている。カヌー、OHPなどの機材を整備し、体験型の環境学習プログラムの実践を通して、水俣病の経験をふまえた多様な環境学習を提起していく。具体的には7月13日から6日間、水俣市渡瀬と御所浦であるもの探しや聞き取り調査、体験学習を織り込んだツアーを実施する。またこのツアーは、その成果を地域情報の記録として、地域を見直す基礎資料に反映していく。また、ごんずいのがっこうも教師等を対象に8月24日から2泊3日で予定している。
また、水俣の地域情報の記録整理を引き続き行い、水俣フィールドミュージアムに向けての基礎資料の蓄積を行うと共に、これまでの地域調査で作成した情報カードなどをその地域の人が集まる場所に常置し、水俣フィールドミュージアムのサテライト化も図っていく。
学校の受け入れについては、県内の小中学校や過去の来訪校に対して、「水俣環境学習の手引き」を送付し、通過型ではない、時間をとった体験型の学習プログラムの普及に務める。
修学旅行でも、少人数・分散・滞在型のスタイルが少しずつではあるが定着してきた。3年目の法政大学付属第二中学校の他、神奈川学園高校から今年度、コーディネイト・案内の依頼を受けている。少人数ではないが、調布高校他いくつかの高校の修学旅行も今年度相思社が受ける予定である。

3、グリーンツーリズム
秋に、屋久島のエコツアー会社「自然島」のツアーコーディネイト・案内を受けている。これは、98年に屋久島にグリーンツーリズムの調査研究に行った際、作った関係が活かされたといえる。にんじんCLUBのグリーンツーリズムツアーも予定されている。

4、受託事業
今年度もJICA水産研修セミナーを予定している。

5、湯の児
湯の児活用検討委員会による検討を99年から行ってきた。中長期の計画については、検討委員会の提言として出されるが、相思社として今年度、後藤氏の寄贈条件の一つでもある、水俣病のメモリアルとしての場所づくりに必要な活動拠点を整備していく。平坦地を含むエリアに作業小屋をつくり、メモリアルづくりのための作業および調査を行う。作業は、グリーンツーリズムとも連動させ、水俣内外から人を集めて行う。費用については、森づくり等の助成を申請する。

[資料収集・整備・活用]
資料収集・整備だけではなく、資料活用に新しい方向性も求めたい。今年度から大学生や院生に、相思社所蔵資料を活用して論文の作成を呼びかけてみたい。また、水俣病情報センターを通じて資料データベースを公開し、より広範な人々に資料の活用を呼びかけたい。
また、患者や広く水俣病関係者からの聞き取りを行い、適宜「ごんずい」に掲載したり、小冊子などの自主出版物の作成を検討していきたい。

1、資料収集について
例年行っている作業は継続する。今年度からは患者のみならず、水俣病関係者からの聞き取りに力を入れていきたい。これらの事業には費用の裏付けも必要であり助成も検討していきたい。

2、資料整理・データ入力について
資料整理・データ入力は今年度も継続して作業を行う。また、国水研との契約も継続する。今後のことを考え、著作権の問題も整理しておきたい。
今年度も担当職員2名に加えて、資料整理・データ入力担当の臨時職員を採用し、基本的には3人体制で臨みたい。なお、聞き取り作業については資料担当に限定せず、全職員であたる体制、あるいは新規職員の雇用を検討したい。
国水研との契約は単価据え置き、5,000点以上6,500点以下の出来高払い、と昨年度と同様の条件で合意を得ている。他にデータベース公開を前提として既入力データ(1997年度分・1万点)の点検作業も受託する予定になっている。

3、国水研及び水俣病情報センターについて
6月に開館が予定されているが、水俣病関係資料収集・情報発信に関しては、秋の水銀国際会議終了後に本格的に動き出すのではないかと思われる。相思社としても積極的に意見を述べ、関わりを持っていきたい。

4、新聞記事資料の整備について
資料室には約50,000点の整理済み新聞記事と10万点近くの未整理記事がある。すべての記事を整理し、データベース化するには数千万の費用が必要であり、助成を申請することやボランティアの活用も含めて中長期的に取り組みを考えていきたい。

5、資料検索・提供システムについて
昨年度から一般資料並びに新聞記事資料の提供システムを暫定的に発足させている。情報センターを通じてデータベースを公開し、資料提供システムを本格的に動かしていきたい。また、大学生の卒論支援事業としてベータベースの使用、資料提供のシステムも充実させていきたい。
大阪人権博物館や水俣フォーラムへの新聞記事資料提供は継続していきたい。

6、その他の課題
①将来的には資料及び資料データのデジタル化にも取り組みたい。
②水俣病関連年表の整備
③写真資料の整理、活用システムの構築

7、活動計画
①相思社の活動において入手した資料や送られてくる資料(主に紙資料)を点検し、水俣や水俣病に関する資料を収集する。
②新聞記事収集 熊日・西日本・朝日・読売・毎日新聞の記事から、水俣及び水俣病関係の記事をスクラップ保存する。
③水俣や水俣病に関するテレビやラジオの特集番組を収録する。
④その他、まとまった形の資料提供の申し出があれば、それも収集する。
⑤水俣病患者及び関係者からの聞き取りを実施する。
⑥資料を整理し、データを入力する。また、それを国水研に納品する(6,500点)
⑦自主出版物を作成する(「水俣病関係者聞き取り集(仮称)」「数字からみる水俣病(改訂版」)。
⑧大学生及び大学院生などの論文作成を支援する。また、そのためのシステムの構築にあたる。
⑨新聞記事資料の整理、データベース化について検討する。

[患者]
「今後の相思社を考える検討委員会」答申に、患者や関係者からの聞き取り活動が盛り込まれる予定であり、また、患者連盟女島地区から2ヶ月に1度会費の集金を頼まれていることもあり、患者と職員のつながりを密にすることを配慮し、今年度から川部を患者担当の補佐におきたい。

1、患者運動をめぐる状況
97年1月から始まった患者連合・被害者の会・平和会の三団体による共同行動は今年度も継続の見通しである。統一申入書を作成し、環境庁、熊本・鹿児島両県、関係市町などへの申し入れを行う予定となっている。申し入れの主な目的は医療事業の継続・拡充だが、具体的には保健手帳の運用の改善を求めていくことになるだろう。他に、2001年6月に開館予定の水俣病情報センターや10月に予定されている水銀国際会議についても何らかの要望をすることになるだろう。
2000年2月に定められたチッソ支援策は、2000年度は計画通りにチッソも経常利益をあげたので、今のところは順調に動いているように見える。
関西訴訟は4月に控訴審判決があり、行政責任を一部認め、病像論においても原告側の主張をかなりの部分で取り入れるなど患者側の主張を多く認めた。国と熊本県は判決内容を不服として上告した。一方、チッソは上告を断念したためチッソに対して上告しなかった原告については判決が確定した。原告のうち、一審判決の認容額を減額された6人と一審で請求を認められながら高裁判決で棄却された2人の計8人はチッソを相手に上告した。

2、活動計画
①患者連合・患者連盟の事務局として、総会・世話人会・三団体共同行動・役員会などの手配や参加。会費徴収、会計作業などの日常業務の遂行。
②患者からの相談事があれば対応する。
③「もやい直し」活動や水俣病の教訓を伝える活動に協力する。
④資料収集事業と関連して、聞き取り作業を行う。

[調査研究]
調査研究部門では調査研究活動の他、助成金を利用した事業および今年度は水銀国際会議を担当する。これまでも単発的に発生していたが、中長期的にはシンクタンク的機能を担うという展望も持ちたい。

三重県自治会館組合研修
本年度もスリーステップ研修(勤務7年から13年)とリーダー研修(課長クラス)が予定されている。昨年から謝礼がアップしたこともあって、仕事をやりくりして参加する予定にしている。

地球環境基金
今年度は「水俣病事件から環境問題を学ぶための環境教育プログラム実践」で212万円の助成申請をしている。カヌー、OHPなどの機材を整備し、体験型の環境教育プログラムの実践を通して、水俣病の経験をふまえた多様な環境教育を提起していきたい。また、水俣の地域情報の記録整理も引き続き行い、水俣フィールドミュージアムに向けての基礎資料の蓄積を行っていく予定である。

きずなの里
芦北での聞き取り調査の契約は2000年度で終了したが、今年度も引き続き継続を要請する。また、これまで3年間の聞き取り調査の出版も提案していく。

森づくりに関する助成
湯の児の森の整備については、緑化機構、セブンイレブン、イオン財団などの森づくり支援の助成申請を検討する。

三菱財団
福祉活動への助成として設定されているが、水俣病のことや結い・もやいを中心とした聞き取り調査を助成申請した。7月ごろに決定される。認められれば学生や研究者とプロジェクトチームを作って環不知火海調査の一貫として行う予定である。

水銀国際会議
10月に開催される水俣水銀国際会議には、水俣病事件の政治・社会・歴史的側面にも強い関心を持った内外の研究者が来訪する。これに対し現地NGOの視点からの情報を提供するため、講演会・シンポジウム(原田氏、宇井氏とジョージ氏の2回)、パネル展示(A1版3枚)、書籍販売、水俣病事件の現場を巡るツアー(20人規模を1回)の各企画を英語で行う。

※水銀国際会議について(参考)
名称 第6回地球環境汚染物質としての水銀に関する国際会議(略称:水俣水銀国際会議)
主催 第6回地球環境汚染物質としての水銀に関する国際会議組織委員会
(財)水と緑の惑星保全機構
後援 環境省、熊本県、水俣市
会場 文化会館およびもやい館
日程 2001年10月15日(月)~20日(金)
想定参加者数 国外300人、国内200人
使用言語 英語
備考 この会議に合わせて実施される周辺行事が様々な団体により計画されている。また、主催者がツアー(水俣病、市内観光、不知火海、熊本、阿蘇など)や文化体験(お茶、お花など)、物産販売(テントで)を外部委託で用意している。

[地域活動]
水俣および周辺地域におけるもやい直しや水俣病の経験に根ざした地域づくり活動に、相思社が関わっていくことの意味は大きい。行政や住民の利害関係から少し距離を置く相思社が発言していくことで、地域の新たな公共性を創造していける可能性があるのではないだろうか。そのような場づくりに相思社の職員が何らかの形で関わるようにしていく。

水俣せっけん工場経営委員会
今年度も小里が出席していく。環境学習の体験コースに組み込み、プログラム開発も共同して行いたい。

ごみ減量女性連絡会議
今年度、ごみの減量推進、レジ袋の有料化の働きかけ、ごみ収集の広域化に伴う芦北3町とのごみ減量活動の共同行動、手作り紙芝居による子どもたちへのごみ減量の働きかけなどの活動が考えられている。小里の他、坂本も参加していく。

21世紀水俣市民会議
提言書を出して終わりではなく、継続的なまちづくり活動への参画が求められている。市民側のチェックおよび立案組織として、再編も含みながら今年度の活動が予想される。
火のまつり実行委員会
イベント参加に意義がある段階は過ぎているので、相思社として寄ろ会や市民とどのように付き合うのかが問われている。すでに本願の会は一時休んでいるので、その点も考慮しつつ、相思社の姿勢を表明する必要があるだろう。
火のまつりは、水俣湾で亡くなっていったすべての生き物たちへの祈りを共有したいとして始まった。患者と市民が出会い祈りを共有すること自体が、もやい直しとして考えられていた。しかし、すべてが予定通りに進行しているとは言えないが、そういったことに対応していく過程そのものがもやい直しであると捉えたい。
今年も行われる予定であるが、実行委員会には参加して、出会いの場としての火のまつりを創っていきたい。祈りは大きな課題であるが、やはり何か中心になるものや人を置いたほうがよいだろう。

おれんじ館運営委員会
今年度も患者団体事務局としておれんじ館運営委員会委員(任期2年)を委嘱されることが考えられる。このところは年に2回ほどの会合が開かれるだけだが、もやい直しセンター設立の趣旨を活かした運営に協力していきたい。

水俣案内人協会
今までは水俣案内人として来訪者を案内したことはなく、会議や研修に出席することや研修の講師をするだけだったが、今年度は時間が許せば1度くらいは水俣案内人として来訪者の案内をしたい。

[ISO]
有機農産物登録認定機関を断念する以外はこれまでの方向性を継承し、改めて、昨年度できなかった収入を伴う事業化を試みたい。
具体的には、まず、相思社におけるISO14001に基づいた環境マネジメントシステムを構築する。これに関連して、秋の理事会で「環境方針」の承認を求めたい。そして、相思社におけるシステム構築の経験に基づいて、中小事業所の環境マネジメントシステム構築支援を収入を伴うものとして事業化したい。また、企業に求められる環境に関する事務作業の請負などの事業(環境税理士的業務)も探索したい。こうした事業に関連して、PRTR(環境汚染物質排出・移動登録)法に基づいてチッソの化学物質使用状況の情報を入手するなど、社会を見つめていくという相思社本来の役割にも活かしたい。

[物販]
みかん
物販とくにみかん販売をどうするかは検討委員会の答申によるだろうが、事業としての展望も難しいので基本的には事業中止の方向で中長期の計画を検討するのがよいだろう。
本年はとりあえず従来のやり方を継承するが、この規模でのみかん販売はますます難しくなっている。よってみかん販売に代わる収入が、相思社活動の基本に従って得られるようにすることが望ましい。
本年度、遠藤に加えて荒木を担当とする。
今年は表年なので、温州みかん(40トン)、雑柑(20トン)程度の販売量を目指したい。その場合職員以外に、10月から2月までは週2日程度のアルバイトが必要になる。

りんご
今年度も宣伝と受注、発送事務作業は相思社が受け持ち、生産者に発送業務を担ってもらう長野直送体制を維持する。
仕入値と販売価格を見直し、より利益が上がるよう生産者と協議する。また、例年取り扱いのりんご4品種の他に、今年度は同じ生産者が作るりんごジュースを取り扱う。りんごが品切れの場合に勧められる、保存が利く、相思社が在庫を抱える必要がないというメリットがある。

お茶
今年度は販売量・売り上げの向上を目指したい。昨年通り、薄原の松本さんの水俣茶と球磨郡相良村の宮崎さんの人吉茶、石飛の天野さんの無農薬紅茶・ほうじ茶を取り扱う。特に水俣茶については、「公害を経験した水俣だからこそ、安心・安全にこだわった無農薬茶を」アピールしていきたい。
昨年松本茶については、あらかじめ袋詰めを頼んだが(100g-100ヶ)今年度は相思社で袋詰めをし、脱酸素剤(エージレス)を茶袋内に同封し、袋内を無酸素状態に保つことによって、お茶の劣化を防止する包装を行う。
ラベルについても、今まで生産者名のみを記入していたが、内容量・包装年月日・賞味期間・販売元名=相思社等を新たに記入したラベルに順次変えていく。
販売価格については、昨年値上げしたので、据え置きとする。
今年度は、お中元・お歳暮ギフト用に詰合わせセット(売価3000円と5000円)の販売や、秋からは天野さんの番茶(100g-売価500円)やティーバックの取り扱いも検討している。

書籍・ビデオ
インターネットでの問い合わせや注文が増えているので、書籍リストの更新など適宜行っていく。在庫管理に努め、注文にすぐ応えられるようにする。

[甘夏園]
春に一番南側にある甘夏の木を5本伐採した。これによって日当たりがよくなり、酸味も減少するだろう。草刈はシルバー人材センターに委託している。約1トン程度の収穫が見込まれる。

☆総務部
[庶務]
庶務の仕事は相思社の運営を円滑に進めるためのものであり、坂本を中心にその他の職員がそれぞれに業務を分担していきたい。
今年度は、老朽化したパソコンとディスプレーをそれぞれ1台買い換えたい。
ラルゴ、コピー機、電話セット、印刷機などが次々に耐用年数に達しているものが多い。故障や使えなくなった場合に、車両購入用の積み立てあるいはOA機器購入用の積み立てを取り崩して購入したい。ただし、昨年度積み立てができなかったこともあり、車両については中古車の購入を前提にしたい。

[会計]
物販会計の処理システムが煩雑で間違いを生じやすいので、簡潔なものに改善していきたい。
昨年度までは消費税の算定方法は本則課税方式をとっていたが、現在の状況では簡易課税方式の方が有利であり、今年度から簡易課税方式を採用したい。

[管理・営繕]
草刈り作業等は外注によるものとし、シルバー人材センターに依頼する。
考証館(小展示室・分析室)はシロアリ被害が激しく、以前から補修を考えていたが、ついにトタン壁が崩落した。雨が降り込む状態となり、スレート壁による補修をすることとした。
昨年度から管理人の住居が空き室となり、外来の宿泊者が利用している。今後は更に多くの来訪者の利用が見込まれている。宿泊者に快適に過ごしてもらえるように、カーテン・蛍光灯・ガスまわり用品など備品を購入し、宿泊環境を改善したい。
今年度の計画
1.日常作業
①集会棟備え付け備品(主に寝具)を清潔にしておく・・・担当職員
②敷地内の整備(花壇の整備を含む)・・・外注
③雨トイの清掃と修理(時に応じて)・・・外注
④給水塔の清掃(4月か5月)・・・外注
⑤その他の小さな補修(時に応じて)・・・外注又は担当職員
2.大きな外注作業
①考証館小展示室・分析室外壁の補修

[維持会員]
維持会員への特典(特製カレンダー送付、ごんずい送付、考証館入館無料、相思社宿泊無料、相思社企画割引)は従来どおり継続する。
また維持会員への働きかけとして、湯の児台地の開発計画へ参加呼びかけ(資金カンパ、植林参加、小屋作り、調査)を行う。そして相思社の新しい事業を協働しておこなえるようにする。
新しい相思社パンフレットを作成するために神沢を担当に加えた。相思社の沿革や理念および事業などを、分かりやすくカラーで作成する。維持会員獲得に利用できるツールとする。

[ごんずい編集部]
相思社が地域再生に提案できる内容を特集していく。また従来水俣に偏重していた地域の範囲を、芦北、田浦、御所浦、獅子島、天草など環不知火海エリアにひろげたい。
とくに湯の児台地の調査・研究・開発については、タイムリーな活動報告をしていくことで、参加者の募集をおこないたい。
関西訴訟の特集は、長く関わっていた神沢を中心に編集する。
聞き取り活動の成果は、さまざまな形でごんずいに掲載していく。
本年度内の「水俣」終刊を受けて、水俣病関連ニュース、同日誌などの掲載や、送料が安くなる第三種の検討を行いたい。
また印刷経費の調査をおこなって、同程度の品質での印刷ができるようならばより安い印刷所を開拓したい。

64号(2001年5月発行) 暮らしのなかのモノ創り
65号(7月発行)      関西訴訟の提起したもの・環境自治体会議
66号(9月発行)      地域通貨の可能性
67号(11月発行)     結い・もやいのある暮らし方
68号(2002年2月発行) 自然エネルギー
69号(3月発行)      環不知火海文化の創造

相思社ホームページにごんずいのダイジェスト版を掲載する。ホームページにはごんずい以外の記事も適宜掲載していく。

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