2004年度 活動方針

《今年度の活動方針》
今年、相思社は設立30周年を迎える。11月には30周年記念イベントを計画している。記念誌、記録誌、記念グッズもイベント開催までに作成する計画と なっている。30周年を単に通過点として考えるのではなく、30年間の活動の総括を行い、今後につなぐことを重視していきたい。
また、8月には新作能不知火が開催される。相思社の自主事業ではないが、2006年の水俣病50年につながるものとして位置づけ、すべての水俣病患者、地域の人々を巻き込んだものとしたい。相思社としては自主事業に準じたものとして力を入れていきたい。
2001年答申は相思社の活動指針を定めたものとなっている。相思社の職務分担図はその時々の活動実体を表すものとして改定してきたが、活動指針=2001答申に沿った形に変更したい。
昨年アドバイザー委員会が発足した。その中で行われた議論は相思社の課題を明らかにすると同時に今後進むべき道も示唆している。今年度は議論から実践へ進む足がかりの年としたい。
今年度は二人の若く有望な新入職員を得ることになった。彼らの能力を活かしていくことは中長期的に見れば相思社にとって非常に重要なことである。二人の 未知数の職員が加わったこともあり、今年度の職務分担は不確定の部分が多い。2004年度計画に記された職務分担は年度当初の暫定的なものと位置づけ、経 過を見ながら適宜変更していきたい。
昨年度からスタッフ&パート体制がスタートしたが、その意図したものが活かされている部分とそうでない部分とが明らかになった。これは当初から予想されたものであり、スタッフからパートへの移行も含めて柔軟に対応していきたい。
水俣病50年が徐々に近づいている。11月の30周年イベント終了後には水俣病50年に向けて本格的に活動を開始したい。
法要も相思社30周年の事業と位置づけて、患者家族・周辺の友人や知り合いに呼び掛けて盛大に開催したい。

〔事業体制について〕
2004年度の相思社活動の柱は、設立30周年事業と新作能「不知火」が中心となるだろう。2001年度答申に即して組織の組み替えを行うことは、機能面からばかりでなく相思社の活動の集中にもなると考えられる。個々の活動の評価軸を「患者とのつきあい」
「水俣病を伝える」「地域との主体的な関わり」に置くことによって、相思社全体のハーモニーが奏でられる。
相思社の体制は「事業部」と「総務部」となっているが、個々の担当の仕事を中心とするのではなく、2001年度答申に即して、「患者とのつきあいの拡 大・深化」「水俣病を伝える活動」「地域との主体的な関わり」に対応させて組み替える。実際にそれぞれの事業は答申をバックボーンにした位置づけが必要に なっており、役割分担で仕事を進めればよいというものではない。例えば昨年度の職務分担は、それぞれのテーマの媒体や表現となっているが、組織的には一番 整理された資料収集・整備活用を参考として組み替える。
すると、「水俣病を伝える」には「資料収集・整備活用」「考証館関連(書籍を含む)」「インターネット関連」「教材作成・プログラム作成・大学生」「受 け入れ(案内等)」、「患者とのつきあい」には「患者事務局」「聞き取り(豊饒の浜辺作成を含む)」、「地域との主体的関係」には「調査・研究」「もやい ネットワーク」とする。「ネットワークボランティア」は総務に位置するが、考証館友の会(仮称)を立ち上げる。これは三つの活動を支えることになるだろ う。
また、それぞれの事業内部で企画・営業・宣伝機能を持たせる。どの事業も企画・宣伝が弱い。昨年度のとくに「水俣病を伝える」部門での案内・環境学習等 は新しいプログラムや企画が出されていない。個々の対応が主ではなく、どの様なものを提供していけるかがこの部門のいのちであろう。
物販は特に宣伝媒体としての機能を、それぞれの事業が活かすように務めることで事業としての位置づけをきちんとさせる。

〔アドバイザー委員会〕
春・秋の理事会後にそれぞれ一回開催したい。相思社の進む道については審議をしてきたので、今年は活動を支える収入についての多角的な議論を期待してい る。これまでの相思社活動を振り返ると、その時期その時期で収入の心配をしてきたが、基本的には維持会員制度と寄付を収入の基本とすることで、活動の自由 度を高めたいと考えて来た。しかし実際には、物販や実務の伴う助成事業収入も合わせて事業化することが現実的な選択であろう。
また議論のなかで出てきた「相思社のすすむ道」「水俣病を伝える活動の意義付けとプログラム作り」「杉本家の動きを調査して、その意味と方向に水俣病の 未来を読み解く」等々の思想的課題ともいえるテーマを、各事業の中に組み立てる必要がある。その場合に組み込まれたテーマとその進展状況を、相思社職員が 誰でも説明できるように共有化することが大切である。

〔新規計画事業〕
① 考証館友の会立ち上げ
② いのちのもやい塾の立ち上げ
③ 人権ネットワーク水俣総会の現地事務局引き受け

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