出版関連イベントのお知らせ

終了いたしました

「みな、やっとの思いで坂をのぼる」という本を、出版しました。
それで、12月21日(金)京都の同志社大学で、22日(土)京都のカライモブックスで、23日(日)大阪の天劇キネマトロンで、公開授業および、トークイベントが行われることになり、案内文をもらいました。だれでも自由にいらしてください。お会いしたいです。それと、東京新聞と中日新聞にインタビューが掲載されたそうです。とても丁寧にまとめていただきました。最後に転載と、URLを貼っておきます。いつか熊本や、地元の水俣でも、水俣病の話がしたいです。

第43回カライモ学校
『みな、やっとの思いで坂をのぼるー水俣病患者相談のいま』
刊行記念トーク

日時:12月22日(土)15時~17時(14時30分開場)
話し手:永野三智さん(水俣病センター相思社) 聞き手:奥田順平さん、奥田直美さん(カライモブックス店主)
場所:カライモブックス 京都市上京区社横町301 http://www.karaimobooks.com/
定員:30名
入場料:1000円
ご予約ください karaimobooks@gmail.com / 075-203-1845 (カライモブックス)

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大阪版『みな、やっとの思いで坂をのぼる』
刊行記念トーク

日 時:12月23日(日)15時~17時(14時30分開場)
話し手:永野三智さん(水俣病センター相思社) 聞き手:牧口誠司さん
参加費:1,500円(1ドリンク付) 前売り・当日とも
会 場:天劇キネマトロン朱雀ホール(地下鉄中崎町駅下車4番出口を北へ徒歩3分 セブンイレブンを通り過ぎて次の角を右へ) http://amanto.jp/groups/tengeki
主 催:永野三智トークショー大阪実行委員会
協 賛:サロン・ド・アマント天人
連絡先:naganoyatto@yahoo.co.jp

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【カライモブックスさんから】
今年の9月に『みな、やっとの思いで坂をのぼるー水俣病患者相談のいま』をころからから出版された永野三智さんをお招きして出版記念トークショーをします。
水俣病で苦悩する人たちが、みな、やっとの思いで相思社への坂をのぼる。坂をのぼりきれば、不知火海がみえる。それはとっても心強いことだ。そして、話せないことを永野さんに話す。「話さないんじゃなくて話せないのよ」と、いう声。たくさんの声を永野さんは聞く。そして書き残した。本になった。本は、そうこんなふうにできてほしい。残したい。残したいのだ。自分が死んでも、本は残る。そして、水俣病で苦悩する人の声とともに永野さんの苦悩の声も聞こえる。それは、とてもつらいけど、美しい。だけど、永野さんには楽になってほしい、これはほんとうに切なる願いだ。

この本を読んで、ほかの人はどんなことを思ったのか知りたいと思った。こんな気持ちになったのははじめてだ。ぼくとNさんが年に3度は水俣に行っていたころは永野さんは相思社にいなかった。はじめて水俣に行ったときに永野さんに会っていれば、きっと、カライモブックスはなかったろうなあと想像する。たぶん、ぼくは、きっと水俣にのめり込んでいた。だからこそ、あの時間。ぼくとNさんと水俣と石牟礼さんの本しかなかったあの時間が愛おしい。そう、思う。
この本を読んで、ぼくは、なんにも聞いていなかった聞こうとしなかったあの時間を懐かしんでいる。いまいち、この気持ちをうまく言うことができない。そもそも、さいきん、ぼくは悩んでいる。水俣のことを、水俣について思っていることを人に声で言うことができない。ぼくは、この会をとっても楽しみにしている。ぼくは、永野さんの声を聞く。みなさま、お待ちしております。

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【永野三智トークショー大阪実行委員会さんから】
永野三智さんは、まだ幼かった娘さんを連れて日本各地や東南アジアを旅した人です。それぞれの土地でさまざまな出会いがあり、人の情けに触れ、その後、故郷の水俣で「相思社」の職員として患者相談に携わっておられます。
僕は、とあるご縁で30年前に相思社の人と知り合いになり、それから何度か水俣に足を運ぶようになりました。水俣についても水俣病についても知らないことだらけで、行くたびに新しい発見がありました。
フェイスブックを見ればわかりますが、永野さんはとにかく文章が長い(笑)。けれどそれは、患者さんから聞いた話に心震え、あるいは行政の冷酷さに憤りを感じ、やむにやまれぬ思いで綴ったものなのだと思います。石牟礼道子さん亡き後の、現代の語り部とも言える永野三智さん。“真実”は、単なる事実の羅列ではなく、息の長い言葉を紡ぐ中で生み出される物語の中にあるのではないでしょうか。
水俣は、教科書にも載っている有名な場所です。けれど、そこでどんなことがあったのか、今水俣でどんなことが起こっているのかを詳しく知る人は少ない。沖縄でも、福島でも、そこに住む(住んでいた)人々の思いを踏みにじる非道が平気で続けられています。水俣を知ることで、そんな「この国のあり方」に気づくことができるのではないかと思っています。
出来れば一度、水俣に足を運んでほしい。しかしまずは、永野さんのお話を聞き、「やっとの思いで坂をのぼ」ってくる人たちの声に、耳を傾けてください。

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同志社大学での公開授業への参加を希望される方は、別途ご連絡下さい。午後からです。

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東京新聞(中日新聞)の記事のURL

http://www.chunichi.co.jp/article/feature/anohito/list/CK2018110902000281.html

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