熊本大学 外川ゼミを案内

7月9日(土) 熊本大学法学部、外川健一ゼミのみなさんを案内しました。
天気予報は雨だったので雨具を用意して臨んでいたのですが、太陽が顔を出すほどいい天気に恵まれました。

最初に、旧国鉄水俣駅とチッソ正門を見学。そしてチッソ工場のサークレーター(廃水浄化装置)を塀の外から見学。
そして好天時スケジュールのとおり湯の児半島大崎鼻から不知火海を眺望し、地理感覚を整えました。リアス海岸特有の風景がここからは観られます。
空気が澄んでいて、御所浦島の採石場のハゲ山がくっきりと見えました。これから辺野古の埋め立てにも使われる候補地になっている話などもしました。
昼食は埋立地のレストラン「たけんこ」でバイキング。1100円とちょっと高めですが、よく食べる大学生の胃袋には満足だっと思います。
午後は埋立地の親水護岸をあるき、地蔵をひとつひとつ見ながら慰霊碑まで歩きました。慰霊碑では黙祷をしてから、認定患者数そして患者数の話、奉納されている患者数の話などから様々な問題を話しました。
茂道漁港では細い岸壁を渡って港を見ながら、初期の患者激発の話、茂道松の絶滅の話、漁業ができなくなった漁民が山を切り開いてみかんを作り始めた話、低農薬・無農薬栽培を始めた話などをしました。
最後に、復習もかねて相思社の考証館を見学しました。

夜は職員の木下も加わり、バーベキューをしながら自己紹介タイム。就活で慣れているのか、みなさんソツなくこなします。
気持ちが解けてきたところで、部屋に戻り、今回の課題図書とした高峰武著『水俣病を知っていますか』の感想や疑問点を出しあうというワークショップを行いました。本の内容から離れていろんな感想が飛び出しました。

私たち職員も、はじめて水俣病を学ぶ人の着眼点や感想に多くのものを学び、お互いに実りの多い現地学習だったと思います。(葛西伸夫)

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